一人舞台

落ちてしまいそうな自分を、どうにかこうにか支えている。

落ちてしまいそうな自分を、どうにかこうにか支えている。

生産性が無い

この間デイケアに参加したときに利用者の一人が「働いていないから生産性が無いと、旦那から言われて・・・」どうのこうのと、職員と話していた。

生産性が無いかぁ・・・。

この話って、稼ぎがどうとか、生活がどうとうかって言うより、遥かに個人の心情的な話な気がする。働けるのに(旦那さんにはそう見えるのだろう)働かない。皆作業をしているのにしていない。サボっている。怠惰に見えるのだろう。

働くことが普通なんだし、暇なら働いてよ!こっちだって好き好んで働いているわけではないのに!!ずるいなぁ・・・気に入らんなぁ・・・っていう気持ちの方がずっと強いのではないだろうか。

これがもっと大勢、大きな集団の中であればそれ程目立たないのかもしれないけど、閉鎖的な家族、夫婦の中だと、こじれやすいように思う。

夫婦や家族や会社員も、上手くいっている間はいいけど、こじれると逃げ場が無いだけに大変苦しいから、時々抜け出せるといいのだろうな・・・。

 

アナログ盤 宇宙 空中 ベスト・オブ・フィッシュマンズ

ベスト盤もついにアナログ化。これ以前に出ていた30周年記念盤がハイレゾ音源をマスターとしていたのに対し、今回はこれ用のマスター音源を使っているのだとか。ボーカルが気持ちクリアに聴こえるような。ジャケットのデザインが秀逸で、大きさもあって部屋に飾っても良い感じ。

収録内容は

 

宇宙

DISC1 

Side A

ずっと前

気分

MAGIC LOVE

 

Side B

エヴリデイ・エヴリナイト

SLOW DAYS

あの娘が眠ってる

 

DISC2

Side C

頼りない天使

MELODY

ナイトクルージング

 

Side D

WALKING IN THE RHYTHM

新しい人

 

宇宙

DISC1

Side A

RUNNING MAN

GO GO ROUND THIS WORLD!

チャンス

 

Side B

BABY BLUE

MY LIFE

Weather Report

 

DISC2

Side C

忘れちゃうひととき

IN THE FLIGHT

SEASON

 

Side D

ひこうき(Live)

感謝(驚)

いかれたBaby

 

太字はアルバム版とは別バージョン。ひこうきのみ、何故か男たちの別れからのライブ版を収録。

CDとは収録内容が違う・・・というか減って、空中ではJust Thing、100ミリちょっとの、夜の想いが。宇宙ではPOKKA POKKA、すばらしくてNICE CHOICEがそれぞれ未収録なので注意。付属のライナーノーツによると、「音質を優先して」とのこと。

盤の余白を見ると、収録できそうな気はするけど内側に行くほど音が歪むので、致し方ない所ではある。

よって割高な感じもあるけど、そもそもレコードなんて物好きしか買わないので、まあ良いかと。

 

 

レコードはクリアカラー仕様で、とても綺麗。

 

 

 

 

この感じで、アナログ盤世田谷三部作をもう一度出してはもらえないだろうか。

フィッシュマンズというと、三部作や男たちの別れの話ばかりが語られがちだけど、初期の頃・・・ごきげんはいかがですか、あの娘が眠ってる、頼りない天使、RUNNING MAN、Walkin'などで聴ける、あの良く伸びる声が好きだ。後期にはああいう感じがないのだ。

 

2人の物語はいつでもあの日のまま

消えない飛行機雲もあの日のままだよ

 

ひきこもっていた時期を思い返して

直近にひきこもっていた期間が約8年だった。それから働きだして、1年と2か月が経った。

ネットなり、本なり、通院先のデイケアなんかで世のひきこもり体験の話を聞くと、自分とは違った感じがする。そこまで「病的な感じ」ではなかったなと。

なんで自分がひきこもったのかと考えると「そこにしか居場所が、逃げ場がなかったから」こういうことだったと仕事中に思いついた。

一般社会に適応できない人間が、普通についていけない人間が、市場の原理が生活の中にまで入り込んだ世の中でどう生きるのか?ある人は福祉で、ある人は生活保護で、ある人は不労所得で、ある人は家族に面倒を見てもらう、ある人はひきこもって親に面倒を見てもらう。こんなところだろうか。

市場社会は稼げはしない、消費も生産もしない市場的な意味での無価値な、無意味な人間を許さない。

よって老人は働かなければならない。病気や知的、精神障害があっても働かなければならない。体力が無くても、不器用でも働かなければならない。最大限働け!カツヤクしなけりゃあならん!働けない子供はどうか?あれを買え!これを買え!消費の対象である。

何の仕事に就いて、どんな肩書があって、いくら稼いだかが人間の価値なんだろうか。

ひきこもっていたけど、病気や障害があったけど、不幸な生い立ちがあったけど、難しい資格を取得して、良い企業に入って、金を稼げるようになった!努力したから!パートナーもできた!過去の「無意味な自分」とは違う!とうそぶくじゃないか。

そうやって過去の自分に似た人たち、未だそこから抜け出せない人に嫌悪を覚える。

これこそが自分の生きづらさの最たる原因だなぁと思いついたけど、逃げ場なんてあるのかね・・・。自分の中でのひきこもり原因は何も解決していない。やっぱり苦しい。

考えれば考えるほど「さっさと埒外に歩み去るがいい」のではないかと思えてしまう。

 

 

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