一人舞台

落ちてしまいそうな自分を、どうにかこうにか支えている。

落ちてしまいそうな自分を、どうにかこうにか支えている。

自分にもこんな子供時代が確かにあった

今時となっては絶滅危惧種な近所にある模型店。

60代くらいの息子と、80代くらいの母の二人で切り盛りしている店。こういう店は今となっては貴重で、子供の頃に通っていた模型店はことごとく廃業してしまった。地元を応援(と言っても産まれは隣の市だが)ということで、ここで買えるものに関しては通販を使わず、ここを利用している。

塗料や道具に関しては一通り揃っているけど、キットとなるとやはり在庫管理が厳しい様子。小さな店であれもこれもは無理だろうしなぁ・・・。この点通販専業と比較すると、生き残りは大変不利に感じる。

 

それはともかく、今日も店を訪れると、祖父母と小さな孫の家族に出くわした。

いろいろ店内を見回り、「あ!これすげぇ!」とか「この大きいのは誕生日になってからね」なんていう会話が交わされていた。

ああ、そうそう。自分にもこんな子供時代が確かにあった!と懐かしい気分になった。

自分は今や不安と空虚感と毎日の残業でくたびれた30代だけど、かつては君のような、おもちゃやプラモデルに目を輝かせる少年だったんだぞ!と心の中でほくそ笑む。

まあ、今後は失われていく光景なんだろうなぁ。

 

 

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