一人舞台

落ちてしまいそうな自分を、どうにかこうにか支えている。

落ちてしまいそうな自分を、どうにかこうにか支えている。

気楽なことのために、しんどい思いをして稼ぐ

主人公と二人の男女との共同生活が始まり、そんな様子を見て彼が感じたこと。

 

ところで、二人の転がり込んできた人間がどうやって食べていたのかといえば、もっぱらぼく一人の収入に頼っていただけでアキラもよう子も何かするわけではなかったのだけれど、窓のところで猫の来るのを待っていたり茶トラの子猫を探し歩いているよう子と、そのよう子を写真に撮っているアキラではたいしてお金がかかるわけでもなくて、ぼく一人の収入で困らなかった。

 

~中略~

 

お金があるというのはつまりこんな風にして、人間が気楽なことをしていられることなのかと思うと、お金の必要性や価値にもはじめて少しばかり目覚めたような気にもなった。

 

プレーンソングより

 

 

 

自分の身で考えても、趣味にお金を使う。仕事帰りや休憩時間に缶コーヒーで一息つける。ちょっとどこかへ出かてみる。デイケアへの参加など「気楽なこと」ができるのは金を稼いでいるからだよなぁ・・・と前々から感じていた。

で、その金を稼ぐのに、気楽なことの為に、夏は灼熱地獄、冬は極寒、毎日残業のつらく苦しい労働の日々を送っているわけですわ。人によっては更に人間関係が重く圧し掛かるだろうか。我々は一体何をやっているのだろうか。

金!金!と言ったって、便利で必要なことは確かだけど、それで何がしたいのか、どうなりたいのか、実ははっきりとは答えられない。

なんとなく稼いだ金は、何となく使ってしまう。

 

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