どんなに幸せで、人間関係に恵まれても、最後は孤独なのだろうか。
自分だったらどうか。後悔はないような気がする。後悔するほどのことを成していないから。ただ、自分とは何だったのか?家族とは?死んでいかねばならない理不尽さに悶えるくらいだろうか。
人生、生きているだけで大仕事だと思う。自分で引き受けたわけではないから。
「その内死にますけど、どうします?」
何のことはないと思う。日常を生活を淡々と過ごすだけで十分。それだけでもまあ大変。偉大なことや、世のため人のために!と、殊更肩肘を張る必要もないと思う。人生ってそういうもんでしょ。何を、誰を大切に生きていきたいのか?それが決まれば十分。
「生きているだけで、只々価値があるんだ」
そう言いたくなる気持ちはわかるけど、金が無ければ何もできない。あらゆることを金で代替して、人が「人材」として扱われる現代社会においては、実感としては難しいのでは?と考えていた。だけど、確かにそうかもしれないと思った。金だ!能力だ!なんて、ほんの一部分、市場でしか通用しない考えだろう。
「死にたい、消えたい」
つらくて、苦しくて、味方のいない孤独で、そんな風に思うことも少なくなかった。でもそれは解決の手段がそれしかない絶望の中の話で、決して死にたいわけではない。
病院へ向かう電車の中で、こんなことを考えていた。
ああ、死にたくねぇなぁ・・・。
「人間、命は惜しくなくても自分は惜しいもの」
仰る通り!