職場に自分と一か月違いで入った同僚の人がいる。まあ、Hさんとしようか。
2年見てきて感じたのは「自分に甘くて、他人に厳しい」っていうことだね。声がでかくて仕事中わめくし、文句ばっかり言うし、茶化すし、悪口言うし、自虐するし、誰もツッコまないから自分でツッコむし、酒に酔ってダル絡みするし、体調が悪いからとすぐに休むし・・・と、おおよそ付き合いたくない類の人なんだよ。
しかし、どこか嫌いきれないのは自分にも似た属性があるからかもしれない。不器用さっていうか。彼の場合は多分、寂しいから関わってぐちゃぐちゃにするタイプで、自分は寂しいけど、人に対するある種の恐れと、自己嫌悪があるので回避的になるタイプで、要するに不器用で、適切な関係を作りづらい。
他人に対して高圧的になる人は、実は心の弱い人ではないかと思う。Hさんのハートは確信して言うが、ちいちゃいと思う。間違いない!
弱さをかばうために、見せてはいけないと思い込んでいる?が故に高圧的にならざるを得ず。これが病的になると「障害」になるのだろうか。
加害性のあることを安易に肯定はできないけど、最近こういった男の不器用さ、弱さ、みっともなさが、どこか愛おしく感じるような面が出てきた。
50過ぎて何やってんの・・・。子供じみてるなぁ・・・。でも、全くHさんはぁ・・・と、嫌いきれない。ひょっとしたら上司もそう思っているのかも。
Hさんは仕事にうんざりして、辞める!辞める!言っているけど、本当に辞めるとなったら、ちょっと寂しいと思う。
この間の葬式の時に感じた、叔父の社会性の無さ、不器用さも面白くて好きだ。
本当に不思議なことなんだけど、自分が話しやすい相手に限って、苦手な人でもある。これってなんなのだろうか。
最初の職場でも同期の人がそんな感じで、嫌な奴なんだけど、よくよく考えるとコイツが一番話しやすいなぁ・・・とは感じていた。
こういう感性で生きている、こういうことにどこか共感を禁じ得ない自分は、やっぱりモテないだろうなぁ・・・とつくつく感じる。