ある本を読んでいたら「車の運転が苦手だ」という話があった。
いや~わかるぞぉ。自分も運転技術もそうだけど、主に集中力の面で苦手意識がある。
確かに使いこなせれば便利であるというのは認めるが、乗らずに済むのなら乗りたくない。
自分は特に気が散りやすく、数分もするとすぐに物思いに耽って注意が散漫する癖がある。
運転中に注意を怠れば、たちまち事故や死に直結してしまう。それを「おい!そこのかどから人や車が出てくるかもしれないぞ!集中しろ!」という風に絶えず自分に言い聞かせねばならない。飛んでいきそうな意識を引っ張り続けるんだ。
実際に教習中にも注意されたし、他人の運転を見ていると、自分のようなもたつきは殆どなく、スラスラ運転しているようだった。羨ましいやら恥ずかしいやら腹立たしいやら複雑な気持ちだった。
この時点で絶対向いていないと確信するには十分だった。
周りの人たちは「不安?そんなの慣れだって」と言うし、運転技術だけだったらそれで済むのだろう。
だが不注意はどうしようもない。寧ろ慣れた時の方がフルに影響が出るだろう。
慣れないうちは運転に戸惑い、慣れたら不注意に気を遣うわけだ。
意識を集中し続けろと自分に言い聞かせるのが非常にストレスで、最近だと自転車に乗るのもやめてしまったくらいだ。
ともかく本という媒体とはいえ、苦手な人の話を聞けて良かったと思う。
周りにそんな人は一人もいないし、言えば車の必要性を延々聞かされることになるだけだから。
交通機関は車ほどの利便性はないし、混雑するとそれはそれでストレスだが、ボーっとしていても比較的安全に目的地へ連れて行ってくれることが最大のメリットだったのかと。
単に便利であっただけのものが、その便利さ故にいつしか必要なものとなり、必要じゃない人への圧力へと変わっていく。嫌になるねぇ。