一人舞台

落ちてしまいそうな自分を、どうにかこうにか支えている。

落ちてしまいそうな自分を、どうにかこうにか支えている。

死んでくんないかなぁ・・・

23時過ぎから今まで外をアテも無く彷徨っていました。惨めなものです。

深夜の町は昼の姿とは違い、異様でグロテスクなものです。

何故そんなことをしていたのか。我が妹、あのクソ女がこの狭い団地の一室に男を呼び込んできて非常にストレスだったからです。

普通23時過ぎだなんて言ったら、寝る準備をするでしょう!

これで何人目なんだろう。つい数ヶ月前にも数年居候していた男をふったばかりだというのに。

何年も前からアイツの所業に何度も憤慨してきたが、ついには男を連れ込むか。あのゴミの部屋に。

自分で言うのもなんだけど「死ね」なんて口にするのはよっぽどのことなんだ。

しかし、そうなってくれれば以降平穏な生活が約束されるわけじゃないですか。

そうでなくとも、いつか刺されるんじゃないのか・・・。

 

とっとと家を出ればいい。もちろんそうしたいんだけど、現実的にすぐには難しい・・・。

一応来月には何度目かの就活の一歩を踏むというストレスが控えているわけです。

親はあの「クソへの怒りを活力に」なんて能天気な事を仰りますが、事はそんなバカバカしい話ではないのです。

年齢的にもギリギリだし、今まで何をやっても上手くこなせなかった。取り立ててスキルも無い。再就職出来た所で、明るい未来などあろうはずはない。

 

なんであんなのが家族で自分の目の前に居続け、生活を脅かすのか。

それでもきっと広い世の中を見れば、ずっとマシなんだろうな。

 

弟のように妻がいて、子供がいて、仕事もあって、当座上手くいって人の事を露骨に見下す人もいれば、自分のように何をやっても上手くいかず、といって耐えていけるだけの根性もなく、惨めな生活を送っている者もいて、世の中とはいろんな奴がいるのさ。

 

もし全てが上手くいったら、家に火をつけて全部を燃やしてやりたいくらいだね。

「ああ!何の思い出も無い掃き溜めよ!全部消え去ってしまえ!」と。

団地だし、勿論実際にはやらないけどさ。

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