一人舞台

落ちてしまいそうな自分を、どうにかこうにか支えている。

落ちてしまいそうな自分を、どうにかこうにか支えている。

大したことのない自分を生きたい

自分がギターを始めるずっと前から、向かいの棟からピアノの練習する音が聞こえる。

以前はうるさいなぁと思っていたものでも、いざ自分も楽器を練習する身になってみると「毎日頑張ってるなぁ」という感じに変わってくる。

ピアノの経験が無いので上手いのかどうかわからないけど、自分のギターのように詰まる感じは殆どないし、曲として成立していると思うのであそこまで弾けるようになるのに相当な努力があったんだと思う。

 

一方、夕方外に散歩に出るとあちこちの家から同じようにピアノの練習する音が聞こえてくる。1軒や2軒ではない。

それを聞いていると一人だと「頑張っているなぁ」と思えたことでも同じようなのが4人とか5人とかになってくると練習する「大勢」に変わるということだ。

自分は頑張っている、以前より上手くなったそんな風に思っても、そこら中に同じかそれ以上の人たちがいて、そういう中にあると霞んでしまう。

ライバルが多いというのは本当に難儀な事だと思う。人の輪の中にあっては、特に同じ分野のことをしているとあっては比べずにはいられない。比べられずにはいられない。意識せずにはいられないと。

趣味でやる分には勝つとか負けるとかそういうことではないのでしょうが、とはいえ努力していればいるほど、意識しないわけにもいかないでしょう。

そういう競争からは降りて「大したことのない自分」を生きていければ随分と肩の荷が下りるとは思いますが、それのなんと難しいことか・・・。

 

 

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