親から連絡がきた「今すぐテレビを見ろ!」と。
きっと今の自分の境遇に関する番組だろうと想像がつく。前にもあったから。
それで見てみたらNHKで引きこもりの孤独死?衰弱死の番組が放送されているようだった。
内容も恐ろし気だし、何より親から「見ろ!」なんて言われたら、「このままの状態が続けばいずれこうなる!だから働け!」と暗に言われている様で見れない・・・。
こういった話を聞くことで「何か」を感じてほしい。そういう期待があるわけでしょ。
その「何か」は「今のままでいると、こういった結末になる、それは恐ろしいから働いた方がいい!」こういう風に考えることを期待しているわけでしょ。
でも悲しいかな、そうはならない。不安になって恐れるだけでそうはならない。
信頼して相談できる場所も、こういう自分を知ったうえで受け入れてくれる場所も、行先も無いのだから。
働くことが何でも解決してくれるのか。働けば万事それで良しとなったら、こうも悩んで動き出せないなんてことにはならないだろう。
自分が子供の頃から常々不思議だったのは、どうして周りの人たちにとって働くこと、集団での作業はカンタンなのか。
向かっていく先が無い。とにかくあらゆる事が不安でしかたがない。
一体なんでこうなってしまったんだろうなぁ。
高校卒業後、すぐに正社員で働きだしたんですけど、自分にもっと根性というか協調性というか社会性があったならば、有能であったなら、今でも続けていただろうし、引きこもりとか自殺とかそういうものは自分に関係のない、どこか別世界の話になっていたんじゃないかと思う。
親としてもそう思うだろうか。