仕事の帰り道。夫婦が完成間近の家を見つめて満足そうな笑みを浮かべている。
「リア充共め!」とか、思わないでもないけど、僻んでも仕方が無い。
きっと自分の事を肯定できていないから、僻んだり攻撃的になったりするんだよ。
あの人たちもそれを手に入れるのに、いろいろ苦労もあったことでしょう。
それから、数メートル歩くといつもの墓地。
この世でどんな名声や物を手に入れ、何かを成し遂げたとしても、墓場までは持っていけない。
その後の世の中を見届ける事も、干渉する事もできない。
少なくとも自分の周りでは、そのような事は起こっていない。
多分日本人?が考えうる一番マシな最後が冷たい石の中なんだなと考えてしまって、とても理不尽というか憂鬱というか虚しい気分になる・・・。
さらにそこから数百メートル歩くとカラスの死骸がある。
通勤経路の道端に落ちており、嫌でも目に入る。
それもついにわずかな胴体と一本の足を残すのみとなってしまった。
これが生きとし生ける者の最後なのか・・・。
それで自分とはいうと、後2週間程度だけど仕事を辞めてその先どうするかと。
皆は通勤に徒歩50分掛けるとか、何考えてんの?みたいな反応をするけど、その時間は自分に取っての思索の時間なんですよ。
上記の事も50分の間に起きたことなのです。
まあ、取り立てて役には立ちませんけどね。