一人舞台

落ちてしまいそうな自分を、どうにかこうにか支えている。

落ちてしまいそうな自分を、どうにかこうにか支えている。

次の一手

今日で初級が終わるかと思いきや、終われなかったので一日延長。

いつ来てもタラタラとした進行で退屈極まる。進行役の医師も忙しいとはいえ、しょっちゅう居なくなるのでその度に進行が止まる。

 

これまでの流れ、一連のカウンセリング、知能検査、訓練、講義でADDという自らの特性や弱点を完全ではないにせよ、知ることができた。

じゃあ、「一番必要である」そういうことに理解のある職場を紹介してくれるのかと言えば、全然そんなことはない。

中級に進むとどんなことをやるのか聞いたら、やっぱり初級の延長線上でより高度なコミュニケーション能力の開発が主になるとのこと。

仕事探しについて面倒はみてくれることはあるかとも聞いたら、それはないときっぱり否定されてしまった。

一番肝心で、一番必要なことは自分でどうにかしろと。どうにか出来る人はそもそもここには来ないであろう。

最初に来た時あの中の何人かの人も言っていたよ「仕事で失敗ばかりでこの先上手くやっていける自信がない」て。

訓練を終えてさ、「卒業おめでとう!じゃ、後は自分で何とかしてね」と自分も含め野に放ってだよ、一体何人が無事に社会復帰、及び自立を成しえるのか本当に疑問である。

彼らに必要なのは自信と環境と見捨てられていないってことだと思うよ。

昨今のネット風に言うとザコだとかクズだとか言いたくもなるかもしれないが、無事に社会復帰できるのならば、自身にとっても社会にとっても断然その方がいい筈さ。その手間をかけるだけの価値はあると思う。

一連の訓練でそれが得られるか?と聞かれたら無いって自信は持てる。

一番重要なことをほったらかしにして、必要かどうかわからないことをずっと続けていく事に常々抵抗と疑問がある。

巷ではニート、引きこもりを救おうといろんな機関があるが、誰も本気で人助けしようなどとは考えていないんじゃないか。またそれだけの余裕もないのかもしれない。人助けなんて割に合わない。

 

何年か前に職業訓練に行っていた時に地図会社を経営し、引きこもりの人を雇っている社長が特別講師として来たことがあった。自身の息子も引きこもりだそうなので、そこからということだ。興味があったので後日個人的に時間を取って頂き話を聞いたことがある。彼らにチャンスと自信をと、引きこもりを雇うが来たり来なかったりで上手くいっているかというと難しいところだそうだ。

 

で、中級に参加するのはやっぱりやめることにする。必要ないなと。

かわりにソーシャルワーカーによる仕事の相談窓口みたいなのを紹介されたので、今度はそちらに予約を入れる予定。

おいおい・・・そんなのがあるなら最初からそっちに行くべきだったんじゃないのか。

 

この何週間で何を得た?と聞かれたら、なんだか主治医も愛想が悪いし、わかったことは、親身になって助けてくれる人っていうのは稀で、皆悩みを抱えていて、その解決の糸口を見つけるのに困惑していることだった。

 

以下余談。

今朝病院に向かう途中一台の車が横切っていった。

詳しくはわからないけれどランチア デルタだ!あの後姿はSEGA RALLYY、Dirt Rally、プラモデル、動画で何度も見ているから間違いない!

ラリーカーで一番好きな車、ゲームでこぞって走らせた車。それの実物が前を通り過ぎて行った。

ウイングには「MARTINI RACING」の文字があった。いいねぇ!通だね!ひょっとしたらストライプもあったんだろうか。

後ろ姿しか見えなかったけれど、今日で一番感動したことだった。

 

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