一人舞台

落ちてしまいそうな自分を、どうにかこうにか支えている。

落ちてしまいそうな自分を、どうにかこうにか支えている。

自分がそう思っているだけ

恐らくPDD・ADDグループについて書くことはこれが最後になるだろうし、一番悩んだ日になった。

まずは例の如く「ウォーミングアップと称したゲーム」がある。

諸事情で今日は無いだろうと考えていたが、先生の到着が遅れるとかで、せっかくだからやりましょうということになった。

絵を描いて、それでしりとりをしていくゲームだった。

自分は絵が思うように描けない。だから今練習しているわけだが、とにかく描けないのだ。前の知能検査の時もそうだが、なんでこう立て続けに・・・。

何度経験しても嫌で仕方がない。でも、周りはそうではないみたいで、和気あいあいとし、皆楽しそうだった。

もう本当にああいう学校みたいなノリがダメだ。次第に大きくなる話し声、笑い声がダメだ。

席を外したかったが、あの空間に閉じ込められている様でどうすることもできない。

自分の番が回ってきたが、あんまり不快だったので「体調が優れないのでパスさせてください」と頼んでしまった。すると隣の人も不快だったのかパスしてしまった。

その内自分とその人を除いた残りの人で盛り上がっていたのをしばらく眺めていた。

 

集まりも終わる頃、一人と少しだけ話をした。

「特別コミュニケーション能力に困ってはいないし、就職の問題が解決するわけでもなく、ここに参加する意味が見いだせないよ」と漏らしたら、しばらくの会話の後「自分がコミュニケーション能力に困っていないと思っているだけではないのか?」と言われてしまった。

そう言われると返す言葉が無い・・・。集団や人込みなんかは特に苦手だし、決して得意ではない。

しかし、カチンときたねぇ。

自分は今までの経験を思い返し、考えそういう判断になったところを何も知らない人が「できないじゃん、奢りじゃん」というのだから。

コミュニケーションがどうのこうのいう割には、最後の最後に人を不快な気分にさてくれるなぁ。

それにこっちから言わせてもらうとあなた方はコミュニケーションができているじゃないか。

自分があんなに嫌だったゲームに積極的に参加していたし、休み時間には雑談もしていた。

とはいえ、確かに自分はあの人たちとは違うという気持ちもあったろう。

そういう臭いを感じ取って、それが鼻についたのかもしれない。

だって薬の話が出たとたん皆矢継ぎ早に質問しだして、その光景を見て「わからないし、ついていけないな」と感じたのだから。

対人関係で「どしたらいいんだ!八歩塞がりだ!」と困ったことはそんなに無いし、あろうことか以前には接客業にも就いていたんだ・・・。

 

上司とのやりとりで困ったことや苦手意識を持ったことがあるでしょ?とも言われたが、そう感じない人っているんだろうか?

一癖も二癖もある人と付き合って、なんとかいい関係を築いたり、どうやっても反りが合わないと妥協したり、様々でしょ。

自分もいつだって上司は苦手で特に前職は激怒されてばかりだったが、それでも仕事のこと聞きに行ったよ。

尤も信用を失って強制されていたし、聞きに行かずに激怒されたことも一応付け加えておく・・・。

ともかく、上司と上手くやれて当然。それが理想であり、あるべき姿だ!みたいなのはやめた方がいいと思う。そう上手くはいかない。

 

気になったので、後で講師の人にコミュニケーション能力には特別困っていなくて云々と相談したら「確かにそう見えます」と。

もう何を信じたらいいのか。能力のあるなしって何で判断したらいいんだい?

 

一分間スピーチの時、随分熱心に話していたね?一分オーバーしてたよね?

つまり相手の顔色窺って、調整できないよね?とも言われたような気がする。

困っていないと言いつつ、それ出来ていないじゃん。じゃあ、訓練必要だよね?ってことだろうか。

いや、十分承知しているよ。滑ったってことを!

わかってないと言うが、周りと自分との温度差を嫌と言うほど感じた瞬間だったし、表情を見ればわかる!

もう熱弁などしないと深く反省していたので触れてほしくなかった。

 

まあ、考えてみれば今朝のゲームの様子を見ていると、あの人たちの方が遥かに協調性があって、明るい。

やっぱりそういう人の方が社会、人は受け入れてくれるだろうし、何かと有利なんだろうか。

 

しかし親にしろ、あの人にしろ何故自分をコミュ障にしたがるのか。

人込みは苦手だし、集団で円滑に回していく事は確かにできないが、それはコミュニケーション能力とは少し違うと考えている。

今まで生きてきて、人とのやり取りに失敗と反省をしたことはあったが、根本的かつ最低限の事ができないと困ったことはない。

挨拶ができる。お礼もできる。初対面の人ともとりあえず話もできる。自分の気持ちを伝えることができる。相手の顔色、声色、態度を見て、合っているかは別として気持ちを考えることだってできる。想像することができる。

「自分がそう思っているだけじゃないのか?」

ある人はそれを自信を持つ人だと言い、ある人は奢り高ぶる人だというでしょう。どっちで、誰がどのような基準で決めてくれるのか。他者に吹聴する人が奢る人かい?

 

そんなにコミュニケーション能力を鍛えたかったら、接客をすればいい。

上手くいけば達成感があるし、失敗すれば迷惑を掛け、傷つくことになるから必死で考えるだろう。

辛い事も多いけど、あの訓練よりも多くの事を得られるだろう。

 

あの人たちにとっては苦手は克服すべきもの。やる事に意味がある、やれば何とかなるというものなんだろうか。

だけどそうは思えないんだ。集団、人込みは苦手だけど、それはもう子供の頃からそういう風で、ある種のアレルギーみたいなものなんだね。

そういう状況に立たされるや否や、全身を不快感が襲うと言えばいいかな。

苦痛なことを苦痛なままにし、意味があるはずだ!耐えれば解決するはずだ!とはどうしても思えない。

奇妙なことに学校とあのグループでは苦しんだが、仕事では自転車屋の「混雑した時」を除いて意外なほどない。

障害だの個性だのって言ったって、そんなの見る人によっていくらでも変わるいい加減で不確かな世の中だよ。

 

「必要ないと思うから出ない事にする」なんてカッコつけた言い方はやめましょう。

とにかく不快だから出ない事にする。わかりやすい。

中級になると倍近く人数が増え、より実践的なコミュニケーション能力の開発に取り組んでもらうのだそうだ。

挨拶の仕方、怒りのコントロール、上手に頼む、断る、自分の気持ちを伝える、相手への気遣い、感謝とほめる、ストレスとの付き合い方。こんなようなことを少人数のグループに分かれ、話し合っていくということです。

 

個人的に思うのは、コミュニケーション能力ってのは「痛みと共に覚え、鍛える」ものなんだよ。

上司にキレられるより、客にブチキレらる方が何倍も傷つくし、だからこそ、何がいけなかったのか、どうすれば再発防止に取り組めるのかを真剣に考えるんだ。

ある時は格ゲーが苦手だという友人が何の気まぐれか、ポイントでストⅣ買っちゃったとか言うもんだから調子に乗って誘って場の空気が白けた。

自分はなんて愚かな事をしでかしたのか・・・!と反省。

またある時はマインクラフトに誘って「小学生時代にこういうゲームと出会っていたら、きっと時間を忘れてのめり込んだだろう」という発言で悟り、また反省するのである。

どうせ訓練したって痛いものは痛いんだし、これからも失敗して反省して、積み重ねていくんだと思う。

全く同じ状況は二度と訪れない!

 

なんで必要ないと思ったか。

今まで一癖も二癖もあって近寄りがたい上司や先輩。今一つ上手くいかない接客

。辛い思いをして悩んできたけどじゃあこの訓練を事前に受けていたら回避可能だったか?と聞かれたら絶対に回避できなかったとできるからなんだね。

前職の時に、先輩が他の人が消し忘れた電気を消したことで呼び出しを食らい激怒され、40分くらいして帰ってきた彼の顔は死んでいて「もう!あまりに理不尽だし今度という今度は会社辞めてやろうかと思った!」なんて出来事があったが、そういう常識が通用しない場合どうする?

あそこで訓練を積んだって、消し忘れた電気を消したことで激怒する上司の気持ちなんかわからないんだよ。

これ以外にも多くのことがあった。涙を流して去っていく者もいた。

俺は如何に世の中が理不尽で思い通りにいかないのか見てしまったんだよ。

だからこそ、痛みと共に覚えていくしかないと思うんだよ。

 

就職にしても簡潔に言うと相談には乗るが、そこから先は自分でなんとかしろということ。紹介はしない。

でも一応相談には乗ってもらう予定です。中級に行くよりは自己理解に繋がるだろう。

 

自分は一体他人からどう見えるのか。コミュニケーション能力の訓練は必要なのか。どこを目指していけばいいのか。いろんなことが未だにわからない。

最後に職員の人に親と同じことを言われたよ。

発達障害と健常者の中間の位置にいる、君のような人の支援が一番難しいと。

今日も疲れた。いつか安心して身を置ける場所が見つかると良いな。

 

いろんな感情が濁流のように押し寄せ、気が付けば随分長々と書いてしまったが、書くことで掃き出し、気持ちに整理をつけ次の一歩踏み出せるのかもしれない。

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