基本的に金が無いので、プラモデル等という金の掛かる趣味はなかなかできない。
しかしそれでも「なるべく金を掛けずにできる方法は無いものか?」と考えていて、その答えの一つがこれだ!
「田中克自流飛行機模型筆塗り塗装術」
機体の塗装からマーキングまで全て筆塗だけで仕上げるというもの。
とても筆だけで塗ったとは思えない、繊細な作品群に「いや凄いけど、こんなん無理だ・・・」と大抵の人は思うはず。しかし、挑戦しないことには上達はありえない!
というわけで実際にやってみました。
面相筆を使って、薄い塗料を縦横斜めに何度も筆を走らせて色を乗せていく。
色がおかしいが、気にしてはいけない。手元に暗緑色(三菱系)しかなかったのだ!
そういえば色調すればよかったなと、完成後に気がつく・・・。
田中師範は一切デカールを使用しない(アタリを取るのに一時使うことはある)とのことですが、自分は計器だけは使用。それ以外は本を参考に筆だけで描いてみました。
ついでに汚し塗装も初めて挑戦。いまいち勝手がわからず、汚し表現というより、本当にただ単に汚くなっただけになってしまいましたが、しかたがない。
ぼかし筆を使えば上手くいったのだろうか。因みに師範は基本的に汚し塗装はしないそうです・・・。
この塗装方の利点としては、金が掛からない!これに尽きる!
極論すると面相筆一本でできますし、使う塗料と溶剤の量も最小限で済む。エアブラシだと、パーツに付かなかった塗料はそのまま無駄になりますから。
準備も予め使う色をキットの箱に色調しておいて、それを溶かしながら使う。終わったら筆をちょちょいと洗って、箱に蓋をして、はい!終了!
再開するときも溶剤と筆を準備して、箱に準備した塗料を筆で溶かすだけ、余った分はまた他にキットの塗装にそのまま使えるという実に手軽である。エアブラシはこうはいかない。
更に塗装の最中に「疲れたから」と途中で止めてしまってもOK。なにしろ準備も片付けもすぐに済んでしまうので。
これがエアブラシだと、塗れる所は全部仕上げてしまわないと、準備片付けに時間が掛かるし、溶剤が勿体ない。
後はマスキング不要なのも良い。自分はプラモデル制作でマスキング作業が最も嫌いなのだ・・・。真っすぐな線も、案外フリーハンドでもいけちゃいます。
欠点は何度も塗り重ねなければならず、根気がいることだろうか。
去年の10月くらいから始めて、遅れに遅れ、最悪去年の年末頃までには完成・・・と見込んでいたのだが、結局昨日になってしまった。
ただこれは極端な話で、サボらず真面目にやれば、このサイズなら2週間くらで完成させることができます。
慣れない作業に困惑するとは思いますが、師範曰く、「失敗してもいいから、とにかく一筆入れて、完成させてみてほしい。完成させればきっと感激するはずだから」と。
実際、多少失敗したと思っても、完成させてみれば嬉しいものです。