家族とうまくいっているひきこもりなんているのだろうか?ちょっと想像できない。
若者サポートステーションのセミナーは自分にとってはそれなりに意義のあることだとは思う。自発的意思によって決めたことでもある。だけでも、安心感や肯定感とは程遠い。直接就職には繋がらないし、親にもそう指摘される。
最近「今抱えている問題は本当に就労にあるのか?」と疑問が湧いてきた。
当初セミナーに対してもあまり乗る気ではなかった。でも、そのくらいしかすぐにできることはないし、対人関係が必要だと常々考えていたからとりあえず引き受けてみようと思ったら、案外前向きに考えられた。なるべく積極的に会話に参加するようにしている。就職だって誰かに命令されて、断りづらくて嫌々・・・ではなく、自発的意思から動ければ、もちろんは不安は多いけど、なんとかなるのではないだろうか?
それを阻害しているのは、誰よりも自立を望む親のような気がしてきた。
あそこに見学に行け!ここに面接を受けろ!向こうに支援機関があるから行け!そんな指令ばかりが来て、「正直、行きたくない。とはいえ断って空気が悪くなるのは・・・」とそんなことばかりを繰り返してきた。直近の職業訓練の辞退もその一つ。
ただの一度も「あなたの本当の気持ちは?」とか「今何を思うのか?どうしたいのか?何が不安なのか?」とか、そんな話が出たことは一度としてない。
本心を隠して、顔色を窺い続けることに耐えきれなくなって、それとなく話しても、「そんなこと言ったって!」とか「じゃあ、どうするんだ!一生このままか!」とかそんな感じで、ここ最近では関わることを無意識に避けるようになってしまった。
こんな状況からどうして挫折体験と不安しかない就職に対して意欲的になれるのか・・・。
家族関係の調整は当事者同士では、第三者の介入なくしては殆ど不可能なように思う。
「とりあえず事情はわかった。一旦就労は置いておいて、まずはできることをしっかりと取り組んで、自信をつけていってほしい」
そんな風になったら、どれほど救われただろうかと思う。