近所のリサイクルショップを除くと、ビートルズの30周年記念盤があった。
これの詳細はよくわからないけど、昔ヤフオクで初期の作品は抑えてあったので、これ幸いと幾つか購入。レコード自体は未だに新品が入手可能だけど、輸入盤になって歌詞と対訳がないのが困る。「ネットで調べれば」なんて言いたくなるだろう。確かに「歌詞」なら出てくる。だけども和訳ともなると、有名なミュージシャンの有名な曲しか出ないことも多く、最近の困りごとである。
歌詞を眺めながら聴いていくと、「ちゃんと音楽を聴いていなかった」と痛感させられる。そういう人、多いのでは?ながら作業で聞き流していたり、歌詞を考えなかったり。
初期の作品は、君に夢中、君が欲しい、君がいなくて寂しい、彼氏になりたい、みたいな恋愛ソングが多かったように思うけど(間違っていたら申し訳ない)、この作品を見ていくと、失恋、自分の手から離れてしまった、心変わり、思い通りにならないみたいな歌詞が増えてきて、メロディも切なくなった。
ひと際目についたのが「NOWHERE MAN」歌詞の中に
行き場のない男よ。心配はいらない。
慌てることは何もない。
誰かが救いの手を差し伸べてくれるまで、ただじっと待っていればいいのさ。
ここにも「待っていろ論」があったとは!待っていて良いんでしょうか!?
さて、上記では恋愛ソングがどうこう書いたけど、その中にも皮肉の利いた曲があって、ウィズ ザ ビートルズのマネーでは「金をくれ!欲しいのはそれだ!恋愛?良いねぇ、でも飯は食えねぇんだよ!金で全てが買えるわけじゃない?おおよ!でも買えなきゃ、使いようがねぇだろ!」とか歌ったり、ハード デイズ ナイトでは「馬車馬のように働かされて、マジきちぃ!」とか歌っていたりするから面白い。ストーンズも似たようなことを歌っていた気がする。
今回のラバーソウルでも最後には・・・。これを今歌うと方々から批判が来そうである。
昔は対訳、解説書付きで1000円くらい値段が上がるので、そんなのいらないから値段を下げてよ!とか思って輸入盤を買うことも多かったけど、今になってあれの重要性を痛感する。何を歌っているのかわからないって・・・。考えてみれば、聴き取って?翻訳して、結構な手間だよ。