事前にキット内容を調べていたとはいえ、あまりに情報が少なく完成後の写真とパーツの写真を見たくらいだった。
そんなものだから、実際に手にしてわかる問題も数多い。
いろいろ足りない。とにかく足りない。
コックピットを組んだ状態。おかしい、何故こんなスカスカなんだ・・・。
ストックカーの魅力の一つと言えば、個人的にラリーカーをも上回る程張り巡らされたロールケージである。
前に作ったやつと比べても明らかに足りていない。座席の後ろなどゴッソリ無くなっているではないか!ひょっとして、ルールや技術の発達により少なくても大丈夫になって、軽量化のために取ってしまったとか?
いや!それもないはず!同時期に買った2017年のキットはやっぱり所狭しと張り巡らされている!
手間が増えると完成までの気力が持たなくなる恐れがあるので、普段ディテールアップはせず、やるとしても技術的に出来そうな小規模なものしかやらないんだけど、今回は少し手の込んだやつをやらねばならない。
無くとも支障はないが、無いでは魅力が大きく減ってしまう!
というわけでまずはロールケージを画像検索で調べ、なんとなく製作。
単純に棒を組み合わせるだけなので、大した作業ではない。
取り付け後。全てを再現するのは大変で、後ろに伸びている筈のV字型のバーが本来あるはずなんだけど、画像と違って何故かスペースが無くて再現できないので諦めた。
一部取り付け位置を間違えたことに後で気が付いたが、もういいでしょう。画像だとわかりにくいんだ。
やっぱりこうでなくては!
後は消火器が無いのも気になる。
ラリーカーなんかだと義務つけられているらしいし、同社の前に作ったキットにはいずれもちゃんとついていた。
人命に関わる事だしロールケージといい、無いってことはないでしょう。
こちらは消火器のパーツなんてないだろうなと思って調べたらあった!しかし品質は高いものの値段も高すぎる!
自作するのも難易度が少々高そうだなぁ・・・といろいろ考えてある作戦を思いついた。
それにしてもこのキット不自然な部分が多い。
パーツに穴が空いていて、説明書にも記載がある。しかし、ここにはめるべきパーツは存在しない・・・。
他にも何かを取り付ける予定があったのか、こういう穴が幾つかあるのだ。
少ないパーツ数、塗装済みのパーツ、スナップフィット等、手軽に作れる初心者向けキットみたいな位置づけだと思うんだけど、本来もっとパーツが多くなる予定だったのではなかろうか!
ひょっとしたらエンジンの部品もあったのかもしれない。そこにも謎の穴が空いているのだ。
このキットバリエーションが幾つかあって、そちらには付くんだろうか?無いと思うなぁ。
腕に自信のある人はディテールアップにも挑戦してみるのもいいでしょう的な事が書いてあったけど、敢えてディテールアップの余地を残しているということなのか!?
無塗装モデルなので、別売のデカールを用意してオリジナルモデルを作ろうとか書いてあったけど、これに合うデカールなんて探しても見つからないですよ!
NASCAR用のデカールさえ、最早貴重品であろう!
付属のデカールに不満があるんだけど、これについても作戦を考えた。
スナップフィットの初心者向けキットと書いたけど、相変わらずこのメーカー精度が悪く、軸が太いのか、穴が小さいのか、基本的にそのままでははまりません!
後なんかだか異様にパーツに傷がついていて拘る人は更なる苦労をしそうである・・・。
AMTに品質や精度を期待してはいけない!それらは己が実力で乗り越えるべき壁である!
これに限った事じゃないけど、本気で取り組もうとすると頂が一層高くなるよね。
本来簡単に作れるはずのキットがおかしな方向へ行ってしまったり・・・。
それに掛かる費用も無視できず、気力も心配である。
プラモデルは計画的に!