DiRTシリーズを紹介
車やモータースポーツにさほど興味も知識もない。しかし、セガラリーが切っ掛けでラリーゲーにはすっかりハマって今に至る。
コードマスターズの作品が好きで、コリンマクレーラリー1、2、GBA。DiRT2、Rally、4、2.0、5とプレイしてきた。(Colin Mcrae:DiRTとDiRT3は未プレイ)
昨日も書いたけど、何故かこのブログにはDiRTシリーズ、特に4と2.0の情報を求めてやってこられる方が非常に多い。だが、残念ながらその疑問にしっかりと答えることはできないだろう。結論から言うと、リアルで過酷なラリーやラリークロスをゲームで体験したい人はDiRT Rally2.0。気軽にゲームとしてオフロードレースを楽しみたい人はDIRT5を買えば間違いないと思います。
ともかく「個人的にプレイした範囲」で、DiRTシリーズのどれを買ったらいいか、簡潔に紹介してみましょう。
DiRT Rally2.0
5ではなく2.0。あの名作DiRT Rallyの直系の続編なのだろう。
PS4DiRTシリーズの集大成とでも言うべき大ボリュームの作品。全てを堪能するにはDLCを全部買わないといけなくて、金銭的に辛いがその価値はある。いまならシーズンパスやゲーム本体とDLCを全て含んだ「Game of the Year Edition」が出ているので、自分が買った時より少しお得かも。
全2作の全てのラリー、ラリークロスのコースが(はっきりとは確認していないので多分)収録され、さらに新コースが追加されるという充実ぶり。
車種も大幅に増え、新しくラリーGTなんていうものも。
今まで規模が小さかったラリークロスもコース、車種共に大幅にパワーアップ。ラリーと肩を並べるほどに。
ラリークロスではラリー競技とは全く異なる戦略と過酷さを味わうことができる。
いきなりスタート直後から勝敗を左右しかねない争いが発生し、コーナー一つ曲がるのに神経を集中し、ハンドル操作、アクセルブレーキワークが適切でなければタイムロス、最悪スピン。適切なライン取り。いつ、どうやってライバルを追い抜くのか?ジョーカーラップの戦略。何より慣れないうちはコース上に留まるだけでも一苦労だろう。
ライバルと同時に走る。これがラリーとは決定的に違い、求められる能力も一変させる。正直テクニックだけでは対処が難しく、勘と焦らないメンタルも必要とされるのだ!
最近コリン・マクレー氏のラリー半生を体験するモードとコース。そして「あの」車達が追加されたので、ファンにはたまらないだろう!
路面の劣化設定やタイムトライアルなんかも実装されたので、ラリーとラリークロスをガッツリやり込みたい人に贈る一本。対戦モードはない一人用のゲームです。
逆に言うと、両者に興味が無い人がやると早々に挫折する可能性があるので注意。
シミュレーターと言うほどリアルではないけど、リアル寄りではあり、各種アシストがあるとはいえ高難易度であることに変わりはない。ここも注意!
走る以外にすることはない!!
ただ、ネット環境がないとキャリアモードがプレイできないので要注意!
DiRT Rally
コードマスターズを知る切っ掛けと、ラリーゲーの沼にハマる切っ掛けとなった一本。
全編英語であるし、今なら2.0があるので敢えて買う必要のない作品。ライトがやたらに壊れやすい・・・。
しかしパイクスピークヒルクライムは現時点で本作にしか収録されていないので、興味があればいかがでしょうか。
パッケージを飾るポロ ラリーも同様である。2.0にあるのはR5仕様なのだ。
ラリー037を使って、路面凍結したモンテカルロを難なくクリアできたら、あなたはプロを名乗っても良いだろう!!
この2作が「Rally系」
Colin McRae:DiRT2
上で紹介した2作はラリーを中心としたゲームですが、こちらはオフロード全般のゲーム。
ラリーやラリークロスは勿論、ランドラッシュのようなモードもあったり、至る所で2方向に分岐する一本道をライバルと走りぬく、瞬時の判断力を試される変わり種のレースがあったりと、オフロードバラエティといった感じのゲーム。
挙動も幾分ゲーム寄りで、セッティングも簡素。難易度調節で初心者から上級者まで楽しめる一本。
全編日本語吹き替えで、メニュー画面ではいろんな洋楽が流れ、レース中もドライバーやナレーションが盛り上げてくれるお祭りのような感じ。
今となっては古く、オンラインサービスは終了しているので注意。
DiRT4
基本的には前作DiRT Rallyの流れを汲んだ、ラリー、ラリークロス、ランドラッシュのゲーム。
DiRTとRallyの中間的な感じで、今思うとどっちつかずかも・・・。
DiRT Rallyと共通している部分が多いものの、ギリシャやモンテカルロなどリストラされたコースもあります。
ようやく実践的なチュートリアルが実装。しかし、痒い所に手が届かない・・・。
本作の見どころは、カート、バギー、トラックを操って、オフロードレースを勝ち抜くランドラッシュ。ブロック壊しと変則タイムアタックに挑戦するジョイライド。コースを自動生成できるユアステージ。
DiRT5
シリーズ最新作(2023年現在)これまでの作品ではリアル寄りだったのを一転、ゲーム寄りにして間口を広げたのが本作。
簡単に言うと皆でワイワイ楽しむオフロードバラエティー。ラリーで活躍した名車から、バギー、モンスタートラックなど、日本のゲームでは馴染みのない車も盛りだくさん。
リアル寄りだとコーナー一つ曲がるのに、アクセル、ブレーキを押すのに、ライバルを追い越すのに非常に丁寧に、一瞬の判断をしなければ致命傷になったのが、簡単操作、ぶつかってもほとんど影響なし、難しいセッティングは一切なし!と割り切った作りとなっている。誇張抜きに買ってすぐに遊べるので、普段レースゲームをしない層にまでおすすめできそうな感じだ。
他方リアルで過酷なレースを楽しみたい人には物足りないかもしれない。
レースだけでなく、膨大なパターンから選べるオリジナルカラーの作成、コースを作ってシェアして遊んだり、写真撮影もできるなど走る以外の楽しみもある。
グラフィックに関しても進化が感じられ、特に車のモデリングが細かくなり、ガレージではカメラの操作やドアの開閉など、作りこみを楽しむことができる。
ただ、元々PS5用のゲームで無理をしているのか、真価を発揮するのにはPS5でプレイするのがいいだろう。