ひきこもりの原因。それも人それぞれなんだと思う。かつてはいじめや不登校からが多かっただろうし、本やネットで見る最近の傾向だと、パワハラ、不況で職を失う、中途採用についていけずなどだろうか。それよりもひきこもりの新規参入より高齢化の方がよく話題に挙がる感じがある。さて、自分の場合はどうだったか。
「社会に適合できない」
これかな。もう少し詳しくすると「働くことがつらくて挫折する」
暗澹な中学3年間をなんとか乗り越え、高校までは行った。そこから受け身の姿勢でなんとく職を決め、1年で挫折。以来ひきこもる、ちょっと働くを繰り返して今に至る。
思えば、高校卒業間近には働くことに随分悩んでいたけど、いざ決まった時は「ああ、良かった!これでニートならずに済む!後は真面目に続けていけば大丈夫!」とそんな風に考えていた。(当時ニートが話題になりつつあったような)
だけども小学生の頃から、周りの大人を見ては「自分は社会に出て自立していくことなんてできないかもしれない」とずっと思っていた。だから、仕事に挫折してひきこもることは想定内であった。
何にストレスを感じるか?何なら耐えられるのか?何を大切にしたいのか?この辺のことが世間や常識とズレていると一気に生きづらくなる。
あの時親が会社を辞めることを許さなかったらどうなっていたのだろか?渋々続けていたのだろうか。慣れたのだろうか。精神を病んだのだろうか。暴発したのだろうか。
また、ひきこもる原因とそれが長期化して問題化することとは別であるでしょう。
長期化の原因の一つには良くも悪くも間違いなく親にあるし、一度挫折体験をした人がそのまま自力で社会復帰するのも極めて難しいように思う。
社会が寛容になったわけでも、自分が耐えられるほど強くなったわけでも、何かを興せるほど賢く、行動力がついたわけでもないのだから。
時間が経てば経つほど、人や環境が、その流れに入ることが、ついていけるのかが恐ろしくなる。
ひきこもりを脱出するには自分の場合だと、「働きたくない気持ちとどう折り合いをつけるのか?」ここにあると思う。今のところは。
今こうしてのんびりしていられるのは親のおかげですよ。本人も言うように親はいつまでもいない。また、いずれ困窮することも理屈ではわかっている。だけど、心が働くこと、社会に出ることを拒絶して大変重苦しくなる。
それは3度の就労経験から、「どうやっても合わない!」という「労働=とてつもなく、つらく疲れ果てる罰。生きるコスト」みたいな認識があるせいだと思っていて、そうでない仕事が与えられれば上手くいくのか、今はまだわからない。
一番良いのは「お金以外の就労動機を見つけられる」だと思ってる。
確かにお金は必要不可欠だし、だいたいのことは解決できる。でも、お金が仕事や人間関係のストレスを取り除き、精神的な豊かさや安寧をもたらしてくれるのか?と問われれば、世に心のクリニックはほとんど必要ないでしょう。それどころか、最近は患者の数が上昇傾向にあるとも聞く。