今日のデイケアは、人生に悩む10代20代の若者を招いての座談会。ヤングケアから2名が参加してくれた。椅子の数からもっと多くを想定していたのだろうか。
1人は19歳の男性。上下黒の格好で、金髪のロングでヤンキーのような風貌。しかし、その表情は愁いを帯びているというか、繊細な感じで、言葉遣いも特に粗暴な感じはない。精神疾患で満足に学校に行けず、中学卒業後工場で働きだすも継続が難しく今に至るとのこと。
もう1人は20代前半の女性。失礼ながら歳の割には言動というか、話し方が凄く幼く感じた。一度も働いた経験がないとのこと。まあ、でしょうね・・・と。
そんな彼らに人生の先輩として、働くことについていろいろ語ってほしいという趣旨なんだけど、職員も含め他の人が各々語る中、語ることなんてないよ・・・。何にも参考になるような話などない。だって働いては辞め、ひきこもり、今だって8年間無職だもの・・・。そんな思いだったので、とりあえず思いつくまま半生を語ってみた。失敗経験や恥をかいた話なら多少は面白がってもらえただろう。多分。
他には「皆さんこれまで無職でも何とかなってきた。働かなくてもいいや。なんて思わずに何故働こうと思ったのか?」なんて話題も出たが、自分だけ忘れさられてしまった。
8年間無職でこれまで書いてきた通り、一貫して働くことには否定的だった男が何故今立ち上がるのか!
別に大した理由はないのよ・・・。
それにしても、若さは時として本当に苦しい時期だと思う。
自分は小学生の頃から一貫して落ちこぼれで、働く周りの大人を見ては「自分が大人になって社会に出ても、きっと上手くやっていけないだろう」と不安だったし、実際ご覧のありさまである。
特に高校3年生の頃は不安で、1日1日と卒業というか、進路決めなければならない時期が迫ってくるわけだ。
進学した方がいいのだろか?でも勉強なんか全くできないし・・・。就職するのも嫌だった。父の実家の農業を継ぐのはどうだろうか?と親や教師に相談していた。
結局就職することにして、当時ニートやひきこもりが話題になっていた時期だったから、自分がそうならずに済んで心底安心した部分はあったし、これを続けていけば人生安泰とも考えていたのだが・・・。
まあ、ともかく若さってわからなくて苦しいよね。
ただただ、状況やら問題やらが迫ってきて、自分の能力や内面のことなど皆目わからないのに決めろと言われて、できなかったら甘えだとか自己責任だとか言われたり。
そうかと思えば、若いのだから!まだ間に合う!どうにでもなる!頑張れる!なんて言われてうるさいな!お前に自分のなにがわかるってんだ!と反発もしたくなるもの。知らんけど。
働きだすとそれまでの価値観や状況やルールが一変するし、これに若さが加わると尚苦しいと思う。
個人的には彼らの話をもっと聴きたかった。10代20代の人たちが何に悩んで、何に躓くのか。自分の時はどうだったか。知る、考える良い機会になったのではないだろうか。
社会が若者の繊細さを受け止め導けるような、そんな風であることを切に願いたいと思った1日だった。