早いもので12月になってしまった・・・。結局1年間働くことは無く、何となく就労支援に通い続けるだけになってしまった。人の縁があればこそ、なにか上手くやっていけそうな話が舞い込んでくるといいのだが。
年末は童心に帰って、ゲームの対戦に明け暮れてみたいと思うも人脈が無い。
孤独なら孤独で得るものはあると思ってはいるけど、こればかりはどうしようもない。
それはそれとして、この数日間頭を悩ませつつ描いていた絵が完成。
ナミビアにあるデッドフレイとかいう場所。写真を見て、これは描いてみたいなぁと思ったので挑戦。
空と山の境界の水色がどうしても作れなくて、挫折しかけるも、諦めず完成させることができてよかった。後は木の枝の影を黒で描いてしまったのは失敗だっと思う。
写真で見ると確かに「黒」なんだけど、描いてみると非常に浮いてしまう。
可能な限り修正してはみたけど、時すでに遅し・・・。
この光と影というのは、掴むのが難しいんだけど、出来るととても面白い。
さっきまで平坦だったのが、突然立体に見えるのだ。
思えば絵を描く人ほど、写真や風景をじっくり見る人もいないであろう。
今回であれば、砂丘の砂の質感、地面の乾燥してゴツゴツした質感、空の色の移り変わり、枝の複雑な光と影、それらをどうやったら表現できるのか考えてばかりだった。
上手く描けなくてもいい。楽しむ事が出来れば十分過ぎるであろう。
では、どうすれば楽しめるのか。
子供のころから現在まで、絵心を育んできた人は問題無いだろうけど、そうでないなら、最初は参考書などに掛かれている理論通りに進めると思う。
最初の内は仕方がないが、しかし堅苦しく感じられる。なんか作業的だ。
多分、絵を楽しめるようになるには、そこから自分なりのパターンを掴み(自分ならこう描く)という実感を得る必要があると思う。(自分は今ここ)
自分で言えば、楽しいと感じられた瞬間は、理論を無視して感性だけで描いた時。言われて、説明されるままに描くのではなく、こうしようか?ああしてみようか?と悩みながら描くこと。その果てに描き上げれば、やりきった!という充実感が得られるはず。
「自分はこう描きたい」という意思や発想があれば、多少崩れた絵でも、描くことを楽しめると思う。
それに付け加えて、絵を描くことを楽しめる人は、子供の頃描いた絵を否定されなかった人かもしれない。そうであるなら、上手く書くことは実はあまり重要じゃないかもしれない。
こういった経験や考えから言えるのは、絵が下手な人を見ても貶さないであげてください。
やんわりと「ここはこうしてはどうか?実はこうすると描けるのだ」と提案するくらいにしてあげてください。
貶したり、上から目線のダメだしをすると、その人の絵心が死にます・・・。
そんでもって、前から気になっていた本を買って読んでみました。
何故絵が描けないのか?それは見ている様で、実は「よく」見ていないからだ!
つまりは記憶力を鍛えれば、描けるはずだ!
実際に「何も見ずに」描くというのはとても難しい。知っているはずなのにぼんやりとしか出てこない。
そこを「ぼんやりと」ではなく「はっきりと」描けるようになる為の理論と練習方法を紹介している本。所謂「絵の描き方」を教えてくれる本ではないです。難点は誤字脱字が多い事。自分のは第二版なんだけど・・・。
もう一冊上記とは対照的に「これでもか!」と細かく絵の描き方、理論を紹介している本。
描き方から色使い、主題や背景の選び方等々。後、水彩画中心の本です。
現時点の自分としては「風景画を描くときの目線の話」や「絵の主題、何を強調して、何を省略するのか?」の話が参考になりました。
高い本で躊躇しましたが、これの言わんとすることが理解できれば、飛躍的に上達するであろう。
最後に本の言葉を借りれば、「一度読んだだけで理解した気になってはダメだ!読んでは描き、描いては読む!これをひたすら繰り返すことで上達の道は切り開ける!」
果たして自分はどこまで行けるのだろうか・・・。