箱もかさばるし、手つかずで放置する意味も無い。
ならばプラモデルを縛る枷(ランナー)からパーツを解き放つしか道はない!
指南書や上手い人の作例を見る内、いつの間にか尻込みしていたのかもしれない。
「おお!凄い!」と思う反面、自分には無理だ。技術的にも、そしてなにより気力的にも。
本を読み進める内に「そこまでせなアカンの・・・」と。
しかしプラモデルというのはそういうものであったろうか?
子供の頃を思い返しても、塗装はおろか、パーツの切り離しさえ満足に出来なかった(というより金銭的に工具を揃えるのが難しかった)そんな程度でも、ガンプラなんかを買っては作り、楽しんでいた。
あの頃よりは出来ることが増え、金銭の縛りもとりあえずなくなった。
それと同時にプラモデルに対する見方や考え方も変わり、「しょぼく作ったプラモに価値はねぇ!」とあれもやらなきゃ、これもやらなきゃみたいになって、いつしかとても敷居が高く、めんどくさいものに変化していった気がする。
(しかも、そんなに高い技術は持っていない・・・)
そして最終的に「いつか、いつか」といつくるかもわからない創作意欲を待ち続け、プラモの山が積み上がっていくのである。
ちょっとモデラーの端くれとしてどうよ!?と、そこで初心に帰り、「とりあえず完成させる!完成までもっていく!」をモットーに制作を開始。
いつ買ったのかも覚えていないが、ようやく日の目を見ることになった。
プラモなんてのはね、自分が手間暇掛けて作った物だし、完成させる工程を楽しめばいいんだよ。
余計な事はせず、説明書通りに事を進めていきますとも。
嗚呼、懐かしきこの感じ・・・。
わかったらとっとと箱を開け、ニッパーの刃を入れるんだ!(`・ω・´)