一人舞台

落ちてしまいそうな自分を、どうにかこうにか支えている。

落ちてしまいそうな自分を、どうにかこうにか支えている。

時間にして5分程度の出来事

コンビニに立ち寄った時に、いつもと違う店員がいた。

新しい人が入ったのかと思っていたのが、彼は新し過ぎたようだ。

歳はきっと自分と同じくらいですよ。30間近か、それに片足を突っ込んでいるか。

その人は入って日が浅いのか、先輩のおばちゃんに指導されながらも「あ~・・・これはぁ・・・」とか「あ!お釣りがないなぁ・・・」とかおろおろしているんだ。

実に不安になる光景だねぇ・・・。ちゃんと仕事をしてくれるのかという意味ではなく、立場が違えば、あそこまでおろおろするかはわからないけど、同じように不安を感じただろうからだ。

何だか自分の写し鏡を見ている様だった。

 

しかし、一方で安心する部分もあった。大変失礼を承知で言いますが「ダメそうな人いるじゃないか!」と。

考えてもみてください。普段買い物に行ったり、飲食店に行ったり、交通機関を使ったりする時とか、なんでもいいんですけど、ミスする人って見た事ありますか?

自分は全くと言っていい程無いです。ロボットなんじゃないかと思うくらい手際が良く、ミスが無い。不安も無さそうだ。

こんなノーミスが絶対のキチキチな世界でやっていけるんだろうか?無理だった・・・。

しかしダメな人、どうにも不器用な人って絶対いるはずなんですよ!ここに一人はいる!働いていないけど。

そういう人たちは一体どこで何をしているのか!?今回はその一旦を垣間見た。

彼が失敗しようと手際が悪かろうと、よっぽどの事が無い限り、責めはしませんよ。

自分も十分傷つき、一方で同じくらい迷惑を掛けてしまった。とにかく不安なのです。

 

と、ここまできて、そういう人を見て「ふっ」と思ったりしないだろうか。

「彼、あの年でフリーターなのか・・・」

「今は不器用だけど、その内仕事に慣れ、テキパキこなせる様になってくれるであろう、しかしフリーターか・・・」

「一歩間違えば自分もああなったかもしれない。でも実際違うしな」

「自分には役職があり、仕事の信頼もあり、養う家族もある。彼は・・・どうなんだろうな・・・30かぁ・・・」

とか、どす黒い感情が一瞬でも湧かなかっただろうか・・・湧いたりしないだろうか・・・。

湧かない人はそれでいいんだ。だけどひとしきり考えてみて、自分は立場が違ったら湧かない自信は無かったです。

 

いいかい!忘れてはダメだ!せめて卑しい自分、どす黒い感情が心の奥底にはあるんだという自覚を持とう。

まあ、生きていれば絶対そういう感情は湧いてくるもんだと思いますが・・・。

 

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