マスキングコートRについて
賽の河原の石積のように、傷や隙間を埋めてはサフ、埋めてはサフもかなりの精神修行でしたが、テープを切り貼りしていくマスキングの作業は何年たっても、何回やっても好きになれない。しかし、避けては通れない。
曲面のマスキングに意気消沈し、テープやマスキング液を剥がして
「あぁ・・・(;´Д`)」
我こそは三度の飯よりマスキングが好きなマスキングマニアだ!とかいうような人がいたら見てみたい。
これまで使ってきたゴム系のマスキング液だと細かい部分は難しいので、試してみたのがこれ。
ゴム系と比べて流動性が高く、粘度が上がっても水で薄められる優れもの。
半透明なので下地の様子がわかるようになっている。
上は2回塗り、下は1回塗でそれぞれ剥がれ、切れ具合を試してみる。
シャープに切れ、スルスル剥がれていく。濃度によって変わると思うので一概には言えないですが、どちらもそれ程差は感じられなかった。
平らなプラ版になら簡単に剥がせるのですが、複雑な形状や塗装面なんかだとがっちり食いついて剥がれない時があるのが難点か・・・。
黒い下地に塗った例。これはまだわかりやすい方ですが、面積が小さかったりすると判別が難しい。
ゴム系のマスキング液と比べた利点は
1.乾燥が早く、サラっとしていて塗りやすい
それでも冬場だと室温にもよりますが、乾燥に40分程度は欲しい。
2.使った筆も水で綺麗に洗い落とせる!
ゴム系だと筆が固まるのでこれはありがたい!
3.乾燥後でも水につけると溶ける
剥がせなくても最悪、水に浸けておくと溶けます。ただマスキングコートRが原因ではないとは言え、過去何度か塗装面に水が入り込む(手の油が原因だろうか)失敗があったのでお勧めはしない。
個人的には広範囲をベタっと塗るよりは、細かい所やテープの隙間を埋めていく使い方が主になるかなと。
まあなんだかんだ言いつつも、上面の塗装もできたし、完成に近づきつつあるこの瞬間は他には代えがたい。
模型誌に載っているような作例とか、世のモデラーがアップしている作品には正直遠く及ばないが、自分で目標を決めてやり遂げることが一番大事だよ。
しかし、よっぽど熱意がないとやっぱ積むよなぁ・・・。